旧コラム:何故3打ちの戦術本はないのか?
麻雀必勝本は世の中に数あれど、何故か4打ちばかりで3打ちはない。
すくなくとも私は見たことがない。何故なのか・・・?需要がないからだろうか。
しかし世の中には明らかに需要はないのに出版されている本が多数存在する。
『クトゥルー神話の本』・・・クトゥルー神話とはそもそもなんなのだ?
『丹後国盗り物語』・・・スケール小さくない?
『週刊かぎ針あみ』・・・週刊にする意味ある??などなど、少し探してきただけで、色々でてきたぞ。
これより需要がないということはあるだろうか。そんなことはないだろう。
では、何故ないのか。これは3打ちの特殊性が原因ではないかと思う。
特殊というのは、あくまでも4打ちに対してだ。まずルールが4打ちほど定まっていない。4打ちが、ほぼ全国共通に対し、3打ちはローカル色が強い。
しかし問題はここではない。
本として確立しない理由はこれではない。
3打ちは特殊な局が多い。これが戦術本が出ない最大の理由ではないかと思う。
4打ちは「通常の局が9割でレアケースは1割」程度だろう。
そして通常の局はセオリーや牌効率に長けているものが制する。
もちろん短いスパンでは結果は出ないが、長い目で見れば収束していく。
4打ちで負け続けるのは、単に修練不足なのだ。
では3打ちはというと
「通常の局は4割程度で残りの6割がレアケース」
だろう。つまり60%の可能性で通常のセオリーが通用しない。
牌効率では明らかに劣る相手に負ける理由はここにある。
何故なら貴方が信じているセオリーが、レアケースの場ではセオリーではないのだから。
なんだ、レアケースの方が多いのか。
じゃあレアケースの方を覚えればいいよね。と思っているブラウザの前の諸君、違うぞ。
断じて間違っている。
レアケースは集合体なのだ。
レアケース1・・・発生確率5%
レアケース2・・・発生確率3%
レアケース3・・・発生確率2%
レアケース4・・・発生確率1.7%
レアケース5・・・発生確率1.6%
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レアケース30・・・発生確率0.01%未満という風に細分化されたものの集合なのだ。
多種多様のレアケースを全て足して60%程度になるわけだ。だから、レアケースの方を覚えればいいという単純な話ではない。しかも、一つひとつの達成難易度は牌効率をマスターするのと同じくらいだ。結局、基本は大事だ。やはり、まず覚えるは牌効率といった基本からだ。レアケースから覚えていくのは効率が悪い。だが、レアケースが60%を占める以上はないがしろには出来ない。厳しい世界だ。だからこそ、3打ちは面白い。まあ、こういうことで3打ちの本は出てないんだろうね。きっと。じゃあ、このコラムでレアケースを取り上げるかというと、そういうわけではない(笑)
しばらく続く駄文コラムにお付き合いください。