旧コラム:ゲーム理論その2
前回の続き。コメントで協-協以外と頂いたが、貴方がとる選択肢は協力or敵対の2択だ。相手がどちらの選択肢を選ぶかか分からないとして、さてどっちの選択をするか?という趣旨だったのだが、私の駄文のせいで上手く伝えることができなかった。申し訳ない。というわけで回答だ。結論からいうと敵対という選択肢以外はありえない。「非協力ゲーム」と言われている所以はここにある。何故なら、相手が「協力」を選んでもいても、「敵対」を選んでいてもあなたが「敵対」を選べば必ず得をするからだ。具体的に、相手が「協力」を選んでいた場合は・・・貴方が「協力」を選べば3点ゲット。貴方が「敵対」を選べば6点ゲット。よって「敵対」を選ぶべきだ。次に、相手が「敵対」を選んでいた場合は・・・貴方が「協力」を選べば0点ゲット。貴方が「敵対」を選べば1点ゲット。やはり「敵対」を選ぶべきだ。つまり、どう転んでも敵対を選ぶほうが得をするのだ。そう、世の中は悪意で満ちている・・・。今日もまたどこかで戦争が起きている。私は悲しい!何か救いはないのか!!と、ここまでは前置きで、ここからは話が一気に加速する。アメリカのある州でプログラムの大会が行われた。
ルールは今まで書いた「非協力ゲーム」。
選択肢は協力か敵対かの2択。
プログラム内容は自由というものだ。参加者は1000名強、対戦相手は毎回ランダムで
総試行回数は1万回以上。
また、対戦履歴は開示されるものとする。おそらく賞金もでたのだろう。
1000人を超える参加者が複雑なプログラムを組む中で
優勝したプログラムは実に単純なものだった。『基本は「協力」。2回連続で敵対してきた相手に対してはその後ずっと「敵対」』極めてシンプルである。
余談だが、この手のシミュレート対戦において
勝者のプログラムは、ほぼすべからくシンプルである。この事実は、当時ジャックナイフと呼ばれていた私の心に光を当てた。これは、ものすごいことですよ。
何故なら、単独試行では「敵対」を選ぶ方が絶対に得をするのに
長い目でみれば、「協力」がそれを上回るわけだ。そして、狂犬○井は思ったのだ。
これは、このプログラムの大会に限ったことではないな、と。
人間関係も大体こんなもんなんだな、と。裏切れば、得をする。でもそれは一瞬だけなんだ。
基本は仲良くだ。
一度くらい裏切られても、寛大な気持ちで流そう。
しかし2度目はない。倍返しだ!!こんな風に思ったんだ。
そう、世界は愛で満ちている。やさしさで満ちている。
裏切りなんざクソ食らえ。
愛は地球を救うのである。ラブアンドピース!ああ、うん。盛ったよ(笑)
でも当時「そういうもんかー」って思ったね。
このあと「マクドナルドのとった敵対戦略」について書こうと思ったけど
長くなったので、またいつの日か書こうと思う。
では次回「戦略と戦術」でお会いしましょう。